ほっこりする漫画といえばこれでしょうね。
ご飯を作って食べる、いわゆる「料理マンガ」の部類なのですが、ただの料理マンガではありません。読んでいると泣けてきて心があたたまってくるんです。
そのマンガのタイトルは甘々と稲妻
料理を通して子どもと向き合うことの大切さや、絆を深めていく展開がとても素敵です!
「甘々と稲妻」は一味ちがう料理マンガ
妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに!!(Amazonから引用)
主な登場人物は次の3人です。
- 父親である犬塚(教師)
- 娘のつむぎ(幼稚園児)
- 教え子の飯田小鳥(女子高生)
「甘々と稲妻」はご飯をおいしそうに食べるつむぎちゃんがかわいい!

土鍋で炊いたご飯をほおばって感動するつむぎちゃん(第1巻より)
とにかく、おいしそうにご飯を食べる姿が魅力的!つむぎちゃんは子どもながらに素直な性格なので、おいしいご飯には「んまーーい!!」と笑い、苦手なピーマンはお父さんにアーンして食べさせます。
見て食べて味わって、感情を全身で表現するつむぎちゃんがとにかく魅力的!
「甘々と稲妻」はご飯をつくる過程が魅力的なマンガ!

ふたりのお手伝いをするつむぎちゃん(第2巻より)
よく想像されるような料理マンガって、出されたご飯をおいしそうに食べている場面に重点を置いて描写していますよね。
でも、このマンガはそれだけじゃない。特別な食材を使うわけでも、おもしろい調理を見せてくれるわけでもない!いっしょうけんめいになって作り、おいしいご飯ができるまでの過程がメインです。
毎回登場する主な人物は3人で、いずれも料理の腕は素人でしかない。(片や味オンチ、片や包丁を握れないレベル)だから料理のときはいつも大変です。
その分、おいしいご飯が作れた時の感動は何倍にも膨れ上がります!
巻を重ねるごとに、できることが少しずつ増えていきます。失敗しつつも、色んな料理を作っていけるようになるんです。このマンガは、ご飯をつくっている過程を大事にしています。
「甘々と稲妻」のすごいところ!
「甘々と稲妻」は着飾らない純粋な親子の絆がグッとくる!

お父さんを思ってケーキを作る場面(第4巻より)
母がいないことで娘のつむぎちゃんは寂しさを感じ、常に我慢していました。父である犬塚先生はそんな娘に向き合って、おいしいご飯を食べさせてあげたいと奮闘します。
つむぎちゃんは元気いっぱいの女の子!でもまだ幼稚園生、知らないことや嫌なことに敏感です。落ち込むことも多々あります。
そんなときに犬塚先生は、つむぎちゃんと目線を合わせて、正面からつむぎちゃんの気持ちに寄り添い、理解してあげようとします。娘のことを大事に想っていることがすごく伝わってくるし、娘の方も父を信頼している。
「甘々と稲妻」の登場人物は子どもとの接し方をよく分かっている

目線を合わせて話すふたり(第3巻)
僕は子どもこそいませんが保育士資格はもっているので、子どもと正面から向き合うことがどれだけ大切なことか分かります。
子どもは時に寂しい思いをし、時には友達とケンカをして、反抗的な態度をとることもあります。そんな日常の悩みのなかで、周りの人は気が付いてあげなきゃいけない。
犬塚先生も、一緒にご飯をつくる飯田小鳥さんも、周りの人たちだって、つむぎちゃんをひとりの人として見ています。子どもだから、まだ小さいから・・・そんな風に見ている人はいません。
子どもはとても敏感です。
しっかり思っていることをお互いに話すことで理解しあえるのは大人も子どもも同じです。
そういう場面がこのマンガにはたくさん詰められています。ほんと、料理マンガのはずなのに、こういうところで泣かせてきます・・・。
読んでてお腹より胸がいっぱいになってくるよ!
まじ、おすすめ
ここまで心があたたかくなるマンガは他にないと思いましたね!
親子の絆的なもので言えば近いのはうさぎドロップ
これが好きな人は「甘々と稲妻」もハマると思います。
<追記>
『甘々と稲妻』がこの7月からアニメで放送されるようです。絶対見る。
公式:TVアニメ「甘々と稲妻」公式ウェブサイト
料理もおいしそうだしレシピもあるので、今度チャレンジしてみようかな?
(追記)
なんかレシピ本出たー!?