
ぼくは寂しかった

電話をかけてきた友人が恋人の話をしだすたびに、言いようのない孤独感と焦燥感が襲った

かずのこは女心が分からぬ。かずのこは、自宅警備員である。昼に起き、スマホと遊んで暮して来た。けれども女性に対しては、人一倍に敏感であった。

そんな持論をかざして、社会に溶け込めずにいた。
社会になじまず、されど彼女は作りたい。
引きこもったまま恋人を探せる方法はないものかと考えていた。

『引きこもりでも彼女は作れるか?』
そんなことを確かめるためにかずのことして出会い系サイトに登録した。おれに失うものなんてねぇ!
「ペアーズ(課金)」と「PCMAX(無課金)」で検証します。 pic.twitter.com/DHnQG7eMjy
— かずのこ🌞引きこもりライターブログ (@roomliveman) 2017年4月19日
「引きこもりでも彼女がほしい」ので、プロフィールにはキッチリ「引きこもりです」と書いた。
逃げも隠れもしない。もとより失うものは何もない。あるとすれば、この記事を見た父に苦い顔をされることくらいだ。
いまここに、世の中の引きこもりのすべてが疑問に思っていたことを、身をもって検証しようと思う。
引きこもりは出会い系で彼女を作れるのか?
完全に見切り発車で始めたから、どうなるのかは正直分かんない。
ただひたすらメロスのように、がむしゃらに走るだけ!
待っててくれ、俺だけのセリヌンティウス!