こんにちは。実はライターもしている、かずのこ(@roomliveman)です。
先日、広島のコワーキングスペース「Shake Hands」さんを貸し切ってライター交流会が開催されました。
お前引きこもりだったんじゃねえのかよ、と言われそうですが、ぼくは引きこもりであると同時に駆け出しのライターでもあるんですよ!
そんなマルチな自分の知らないところで、なんだかワイワイ賑やかにやってることに我慢ならなかったんですねえ。
ええ、当然参加してやりましたよ。広島風にいうとカチコミってやつですね!
あともう一つ参加したのには理由があって・・・
「#ライター交流会」は、コンテンツメーカーの有限会社ノオトが企画・継続しているクリエイターのためのイベントです。
当日はゲストでお招きして、これからの地方でのライター仕事の話を中心に、トークセッションを行います。トークセッション後には、交流時間を設けていますので、たくさんの方とお話をして、交流の輪を広めていける場になればいいなと思います。
※会場は飲み放題です。軽食もご用意します
※会場は飲み放題です。軽食もご用意します
※会場は飲み放題です。軽食もご用意します
※会場は飲み放題です。軽食もご用意します
行くっきゃない(´◉◞౪◟◉)ガタッ
もくじ
駆け出しライターがライター交流会に行きました。

突然ですが、ぼくは腰が引けていました。
なぜなら会場には大人びた人たちがたくさんいて、「おっ久しぶり~」なんてラフな会話を交わしていたから!
もともと出来上がっているコミュニティの中に入っていくことほどしんどいものはないですよね。
まさにそんな状況のなか、会場のセッティングに大勢で取り組まれている間、ぼくはできる限り邪魔にならないよう壁になりきろうと必死でした。

外出した証拠を撮ろうと思って焦った結果、顔がブレる
写真を見てもこれはかなり焦っていますね。他の参加者に「なんであの人自撮りしてるんだろう」と思われたくなかったのでしょう。
そんな中に現れたのが、先日飲み会で仲良くなった方々!
ぼくは一人じゃかったんですよ。これほどうれしいことはない!
けっきょくイベントが始まるまでその人を離さなかったし、ちゃっかり隣の席に座ったりしていました。
近くの人と自己紹介をする時間もありましたが、名刺も作ってなかったし、自分から声をかけに行くのも大変でしたよ~
さて、そんなしょうもない報告に約1000文字も使ったところで、本題のライター交流会の内容に入っていきましょう!
ここでしか聞けないことばかりの「トークセッション」!
ノオトさんは「しっかり稼ぐ系の仕事」と「稼げないけどおもしろい仕事」をバランスよく運営している会社。
だから、社風も穏やかでユーモアがあるように見えますね。とても和やかな雰囲気の中、イベントは進みました。
目玉でもあるトークセッションは対談形式で、司会の宮脇淳(みやわき あつし)さんも含めライター・編集の3名で行われました。

http://peatix.com/event/305446
石川 淑直(いしかわ・よしなお)さん
広島のライフスタイルBOOK FLAG!編集長

http://peatix.com/event/305446
前田 昌宏(まえだ・まさひろ)さん
東京で働いたことがないフリーランスのライター&編集者。

ここだけの話1:地方の特色を生かした仕事は、グルメ・観光がほとんど

地方ライターが主に受けられる仕事としては、グルメや観光が中心になるみたいです。
石川さん前田さんいわく、広島では企業がそんなに幅を利かせていないので、どうしても偏った仕事しかもらえないのだとか。
広島ではそれに加えてカープがとても人気ですね。というか、むしろカープしかない。
近くに座ってた方も言ってたけど、他県の人に広島でライターしてると言ったら「カープの記事書いてるの?」と必ず聞かれるそうですよ。

ここだけの話2:編集者としては「自分からアイデアを出してくれるライター」と仕事がしたい

編集者としては、専門分野を持っているライターさんに自分からどんどんアイデア出しをしてもらいたいのだとか。
こういう記事を書いたらおもしろいんじゃないか?もっとこんな流れにしたら読まれるんじゃないか?
ライターの文章はクライアントのさじ加減で決まり、そこに“自分らしさ”が入り込む余地はないって思ってませんか?
自分じゃなくてもいい記事を書いたところで、替えがきくライターになるだけなんですよね。
たとえ削られるとしても「自分にしか出せない意見を出していく努力」って、実はかなり求められてるんです!

ここだけの話3:文章力アップの秘訣は「ひたすら書くこと」と「足し算方式にすること」!

筆力(文章力)をのばすためには、とにかく書いて、書いて、書きまくることが必要だそうです!
ゴリ押しじゃん・・・!と思うかもしれないけど、コレってほんとに大事だとぼくは思います。
このブログだって、はじめは読む人にやさしくない文章しか書けてなかった。
- 書くことに慣れる
- 読み手に優しい
- 誤字脱字を減らす
文章力をのばすには、やはり書きまくるのが一番の方法なんですよね。もちろん、常にブラッシュアップしていくことは必須。
また、ライターは自分が書いたものをどんどん削られていってしまう「引き算方式」の仕事になってしまいがちだけど、「足し算方式」にしていければ楽しくなるとか。
自分の色がまったくない真っ白な状態から、どれだけ自分のエッセンスをばら撒いていけるか・・・それが「足し算方式」の秘訣かもしれません。

ここだけの話4:ライターが地方でしっかり稼ぐのに必要なのは「もう一芸」!

ライターとしてがっつり稼ぐには何が必要?
今よりたくさん仕事を受けなきゃいけないの?
いやいや、ほんとのところは「もう一芸」が必要なんだそうですよ。
ライターってのは文章を書く仕事じゃないですか。
でも文字を書くことって誰でもできちゃうし、医者みたいに資格が必要なわけじゃない。
だから人より抜きんでて稼ごうと思ったら、「もう一芸」は欠かせない要素なのだそうです。
また、地方のライターは今月を生きるためになんでも書こうとするんだけど、そんなやり方でしっかり稼げている人はほぼいないともおっしゃられていました。
この言葉にグサッときた人は多かったんじゃないでしょうか。
とくに最近ではクラウドソーシングからライターを始めたという人も多く、まれにある劣悪な待遇で搾り取られている人も少なくないんですよね。
あとで宮脇さんにお聞きしたのですが、1件500円の仕事なんてあり得ないんだとか・・・
(ぼくは1件200円の仕事受けたことがあるよ!!怒)
自分だけの強みを持っておくことは、ちゃんと生きていくために必要なことなんです。
自分の強みをもつためにすぐにできることは、「○○(自分の色)」+「ライター」と名乗ること。
そうすると、○○のことならあのライターさんに任せようと思ってもらえることがよくあるそうです。
自分はなにを書けるのか、人から見て明確にしておくのはとても効果がありますよ。

ここだけの話5:ライターはひとりでやる仕事だけど、ひとりでは続かない
地方のライターさんは、モノを作っている仲間を絶対に作っておいた方がいいんですってよ。
お互いに仕事を任せられるし、自分たちでムーブメントを作っていくことだってできる。
同じような志の仲間を作ることは、ライターとしても目指すべき道なんですね。
たしかに、カープだって5年前は不人気球団だったのに、ここ数年で全国を巻き込む一大ムーブメントを引き起こした。
それには多くの人の熱意やアイデアがあったからですよね。
ライターはひとりではできないし、続けられない。このことは胸に刻んでおこうと思いました。
ここだけの話6:SEOばかり気にしている会社はつぶれる!
これは個人的に衝撃だったんですが、SEOをあまり気にし過ぎている会社はすぐにつぶれてしまいがちなんだそうです。
「SEOを意識する」というのは全国ライター共通の考えだと思っていましたが、もっとシンプルなものだと前田さんはおっしゃっていました。
PVをとれる記事は、タイトルとサムネイル画像が読者にビビっと響く記事だそうです。
あとは、見出しだけでも内容が理解できれば充分ってくらい。
SEO、SEOと気にしてばかりいると、読者に読んでもらうという本質を見失ってしまいますよね。
質問タイム!ぼくも質問させてもらいました!
各テーブルごとに質問をする流れになり、流れでぼくが質問をすることになりました。
引きこもりにあまりプレッシャーをかけさせないでください!笑
自分の番がまわってくるまで頭のなかでなんども台詞を考えて、ちゃんと言えるようにイメトレもしましたよ。
準備は万全だ!

噛み噛みだし、内心スベったと肝を冷やしましたが、前田さんの「自分もほとんど引きこもりですよ」のひとことに救われました。
前田さん超良い人。
ってそうじゃない、質問の内容はというと・・・


正直言ってちゃんと伝えられたのか不安でしたが、おふたりともとても良いアドバイスをしていただけましたので、まとめておきます。
前田さん:時間を犠牲にして記事を量産する方法だと、長続きせずにボロボロになる。お金がないとどうしても量産に走りたくなるけど、なんでもいいからとにかく磨いた方がいい。編集者はライターがちゃんと勉強しているかどうか、記事を見ればよ~く分かるんだよ。
あと、毎日なんでもいいからとにかく書け!実名で書け!これまでの実績をポートフォリオにしよう!
石川さん:できる人のマネをすることは大事。自分は真っ赤っかにダメだしされて悔しかったけど、その人のやりかたをマネしたらすぐに伸びたことがある。尊敬できる人、めっちゃ嫌いな上司などは、ちゃんとそれで稼いでいるんだから、マネをしてみるといいよ。

正直に言ってめちゃくちゃいいアドバイスだと思うんですが、どうでしょう?完全保存版ですよこれ。
さらに前田さんからコッソリアドバイス!
交流タイムに入ってから、前田さんにお礼のあいさつに行ったのですが、「かずのこさん良い質問をしてくれた!」と言ってくださいましたし!
前田さんほんと超良い人。
前田さん:ここだけの話・・・ライターとして活躍したいなら、新聞紙をマネするといいよ。新聞紙はニュースの内容が異なるだけで、文章のつくりは基本的に全部同じ。まるで金太郎あめみたいにね。

前田さん:記事によって文体や雰囲気がポンポン変わると、読み手はライターがどんな人なのか分からなくなる。どの記事から見ても同じように感じ取れる、金太郎あめのようなライターを目指してみるといいよ!

コッソリと追加でアドバイスいただけるなんて・・・
前田さん良い人を通り越してもはや仏。
金太郎あめのように、いつも安定して自分の色を文章にのせて書けるライターを目指して、これからもたくさん書き続けます!
駆け出しライターは交流イベントに積極的に参加していくべきだと感じました
広島にこんなにライターさんがいるとは思わなかったし、とてもいい話をいただけたりと行った甲斐がありすぎました!
行ってよかった。これだけは言える。
駆け出しライターはイベントに積極的に参加した方がいいよ!#ライター交流会
— かずのこ|自由な引きこもり (@roomliveman) 2017年10月12日
駆け出しだろうが関係ない。ライターは横の広がりを持っておくべきだと思いますよ。
ライターとつながりたい編集者や企業の方もたくさんいて、お仕事の話をもらうこともできたからです!
ライター同士でつながることもできるし、交流会がきっかけで良い仕事をもらうこともあるし、良いことづくめですよ!
正直に言って、参加してよかったとしか感じなかったイベントとなりました。
ライター交流会、全国で開催しているそうなので、ぜひ近場であるか確認してみたらどうでしょうか?
ちょっとだけ続きの話があります。