『この世界の片隅に』ネタバレあり感想

のんさんが声の吹き替えを主演して話題にもなっている映画『この世界の片隅に』を観てきました。

原作者こうの史代先生はマンガ家対談のときにも触れましたね~!

「マンガ家対談 かわぐちかいじ×こうの史代」の様子

2016.07.04

今も広島に住む、こうの史代先生の代表作。

この映画をひと言でいうと「当時の暮らしやできごとを現実的に再現したアニメ」でした。

ひたすら現実的にとは言っても、戦争の悲惨さや人を失う哀しさを伝えるものじゃない

戦争中のひとりの女性が感じた力強さ、弱さを柔らかいパステルなタッチで描いていく。

そんな不思議な映画です。

僕はこの作品を映画館で観てよかったと思います。

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『この世界の片隅に』はアニメなのにリアル!

この世界の片隅に

出典:http://konosekai.jp/

舞台は第二次大戦中の広島県呉市。

当時、海軍の鎮守府が置かれた中心地でした。

広島市に住む、ふつうの女性すず(cv.のん)が呉の家に嫁いだところからはじまります。

ごくふつうの家、ふつうの女性が、ふつうに過ごしていく物語。

アニメ映画なんだけど、そこにはホンモノの世界・・・ホンモノの暮らしがある感覚だった。

アニメとは思えないほど現実的で、過去に実際にあった世界なんだ・・・!

感想をもらしつつ、この映画の魅力部分を書きます。

ここからは若干ネタバレ含むので、まだの人は注意してくださいね。

なぜ『この世界の片隅に』は”リアル”なのか

この映画はアニメです。

絵のタッチも現実的というよりはデフォルメと言った方が近い。

だけど、観終わった人は誰もが「アニメっぽかったな」なんて思わない。

アニメとは思えない、おそろしいくらいのリアルさ、現実感が詰め込まれた作品でした!

どこがどれだけリアルかというところを3つに分けてみたので、これから述べていきます。

『この世界の片隅に』のリアルさ1: 当時の広島の様子が描かれている

この映画は、当時の生活の様子が綿密に再現されています。

着物をリサイクルしてもんぺを繕ったり、熱いものを触って思わず耳たぶを触ったり、家の光が目立たないように明りの周りを布で隠したり。

細かいところを何ひとつとってもアニメ的ではない。

僕の横で観ていたおばあちゃんが、うんうんと当時を懐かしむようなそぶりを見せていたほどです。

その時代に生きている人たちの世界が、目の前に広がっていた。

とはいっても、場面は主人公のすずが見ている景色しか出てきません。

そのすずが見ている世界も狭く、家の中で起こったことがほとんどです。

だけどまっっったく飽きることはなかった!不思議ですねえ。

上映中、クスッと劇場を沸かす場面が何度もあったけど、それは「一家団欒(いっかだんらん)のときの笑い話」に似た感覚でした。

それがとても心地よく、よりこの作品に対する没入感となりました。

『この世界の片隅に』のリアルさ2: 声や音の自然さ

なんといっても、登場人物の広島弁がビックリするほど自然で、違和感なんてもんはありませんでした。

僕は広島生まれで今も住んでるんだけど、劇中の広島弁はとても分かりやすかった!

もちろん広島弁に詳しくない人でも理解できるような言葉を選んでいるんでしょうけどね?

主演ののんさんの声に初めは違和感があったけど、それは子ども時代のときだけでした。

主人公すずが成長して大人になるにつれ、「ウチはのんびりしとるけぇ」なキャラに見事にマッチしていったんです。

ほんとうに素晴らしい演技でしたよ。

まさに等身大で体当たりの演技だったと思います。

ジブリとかの棒演技より100億倍マシ

そして街の喧騒もエンジンの音も、家事をしている物音だってあくまで自然に、そしてリアルだった。

この物語はたくさんの”ふつう”でできていた。

それがとても心地よかった。

『この世界の片隅に』のリアルさ3: 本当にあった空襲の現場

フォーカスが当てられているのは戦時中のふつうの家族。

戦時中なので、当然空襲警報もありました。

呉市は特にひどく、多い時には1日に何度も空襲警報が鳴り、そのたびに夜も眠れず防空壕へ避難する生活を強いられていました。

作中の街の人たちはあまりにも多い警報に「どうせ今回もこんじゃろう」と悪態づいていたり。

しかし本当に空襲があったとき、なすすべなく家や近親者を失い、やるせなさを感じていました。

そうか。作中で起こったできごとは僕らの生きるこの現実で、実際に起こったできごとなんだ。

この世界の片隅に

出典:https://cdn.mainichi.jp/

この映画は、戦争の悲惨さや人を失う哀しさを伝える映画じゃない。

だから、人が亡くなったところで哀しいBGMがかかったり、泣かせにくるような演出はない。

それだけに単純な”悲しい”じゃない、言葉にできない想いが伝わってきたのです。

『この世界の片隅に』は、ふつうの女性すずが見ていた世界だった!

この世界の片隅にポストカード

▲劇場でもらったポストカード

全てを観終わって気付いたのですが、この映画は最初から最後まで、すずがいる場面しか映らない

ふつうの暮らしの風景・・・

よくわからないまま空襲に巻き込まれていく様子・・・

きれいな景色を”動く絵”のように見たてる・・・

自分のせいで命が消えてしまった絶望の黒・・・

これらはすべて、すずさんの見ていた世界だったんです。

このことに気付いた瞬間、この映画は何を伝えたかったのか、分かったような気がしました。

起こったことを受け止め、あるがまま生きていく姿は・・・どんな超人が出てくるストーリーより強く、悲しく、尊いものだと感じました。

これ、意識して見せてたのか、監督に聞いてみたいですね。

『この世界の片隅に』を観終わったあともしばらく圧倒されたままだった

この映画は悲しい物語じゃない。

実際に起こった出来事をあくまでリアルに忠実に描いていただけ。

だからエンディングが流れても”観終わった感”はなかった。

けど、エンディング中はなぜだか身震いがしました。

涙があふれて止まらない、というわけでもなく。

たいして何も思わなかった、というわけでもない。

ただただ、”圧倒”されました。

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『この世界の片隅に』を映画館で観てほんとうに良かった!

この世界の片隅に

出典:http://www.kure-bi.jp/

これは1人でDVDを借りて観るのはもったいないと思う。

世界観にふさわしい音楽、生活音を聴いたり、周りの客と感覚を共有したりできるのは、映画館だけだ。

まぁ客の質が悪いなら逆効果なのかもしれんけど・・・(笑)

僕が観た劇場は、広島市内の小さな映画館「八丁座」です。

中心街デパートの中にあるからか、マダムが多かったですね。

座席ゆったり、スペースも広々!正直に言ってめちゃくちゃ過ごしやすい劇場でした。

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『この世界の片隅に』の原作マンガもおすすめですよ~!

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