
僕はいま、千葉県の金谷というところに来ています。
金谷は南房総半島にある、人口1500人くらいの町。
その金谷の一角にあるのが「まるも」というコミュニティスペース。
コミュニティスペース「まるも」がどんな場所か、を一言で説明するのはすごく難しいです。
コワーキングスペースとして、フリーランスを中心に仕事をする場所でもある。
コミュニティスペースとして、移住者やまるもに興味を持った人たちが交流する場所でもある。
合宿スペースとして、都内を中心とした企業が開発合宿など集中して作業する場所でもある。
こういったいろんな側面を持ったスペースです。
引用:http://marumo.net/about/
僕はこの「まるも」さんに体験移住という形で5日間ほど滞在しました。

いったん京都まで高速バスで行き、そこから合流したおふたりの車に便乗して半日かけてたどり着きました。
- キャンプ場制作をしているなりさん(@NariShige03)
- 元引きこもりのフリーカメラマンなかかずさん(@kaz_volley)
移住じゃないよ、体験移住だよ!帰ったらすぐに引きこもったよ!
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引きこもり、移住する

出典:http://marumo.net/
ちょっと、ちょっと待って。
引きこもってないやんとか言わんといて。
僕は「引きこもり気質の人間が、他人がたくさんいる場に移住して共同生活はできるのか」を自分の身でもって確認するために行こうと思ったんだって。
さらに言えば今回は体験版だから、本当に移住するわけじゃないですよ~!
紛らわしくてゴメンナサイ!でも僕が移住するって言ったらもはや本格的に引きこもりじゃなくなっちゃうね(笑)
そんな感じで、引きこもり独特の空気の読み方を駆使して「まるも」の特徴を洗い出してみました。
移住してみて感じた「まるも」の特徴3つ

・・・でも正直言うと、なにかひとつ噛み合わされば、このまるもに移住する未来もありえるなと感じています。
そう感じた理由を3つ、これから話します。
1.まるもには「ふつうとはなんか違う人」が集まる
まるもの主な活動は田舎フリーランスというもの。
田舎という人付き合いが大事とされる場所で、フリーランスとして働く術や目標設定を10人くらいの少人数でこなしていきます。
参加したわけじゃないから説明が難しいけど、会社があわずにやめたり、引きこもり経験があったりなんですよね。
とても親近感が湧きますね!

皆自分で稼げるようになりたいというフリーランス志望なので、それぞれが挫折や悩みをあじわった人たち。
そんなだから「お前引きこもりかよ外に出ろよ」と上から言ってくる人なんて1人もいませんでした。
まあ僕のことはともかく、会社で働かずとも自分で仕事をとってきて、自分の力でお金を稼ぐという人たちの集まりなわけです。
その暮らし方は様々で・・・


って感じ。
とにかく「○○しなきゃいけない!」のような押しつけがましい感じがなくて自由なわけですよ!
そのまま金谷に移住している人もいるくらい、まるもはとても自由で心地よい空間だそうです。
「まるもは第二の実家!」とは誰の言葉だったかな。
2.全員がお互いに刺激を受けている
まるも内では意見の交換があったり、純粋にボードゲームで遊んでいたりする。
つまり、人の関わりが常に生まれている状態だ。
何もなければ引きこもっている僕は、人との関わりなんて自分から求めなきゃ手に入らない。
けど、そんなに頑張らなくても階段を降りれば慣れた人たちがいる。これはとってもいい環境なんじゃないかな。

さらにいうと、僕が滞在していたのは、田舎フリーランス9期生がちょうど修了するタイミング。
1ヵ月の間切磋琢磨して築かれた友情と絆を目の当たりにして、僕はなぜか取り残された気になってしまった。
あれ、フリーランス同士ってこんなに仲良く合宿できるもんなの?もっと殺伐としてるんじゃないの?
まるで学生の頃のサークル合宿を思い出すようなやりとりに、僕の胸はきゅ~っと締め付けられたもんだ。
同じような目標をもった若者たちがそろうと、お互いを高めあえる仲になっちゃうんだなぁ・・・。
気付けばすでに26歳のかずのこ。
引きこもり気質は解消できなくても、影響を与え合う人間関係は持っていきたいと思うのであった( ;∀;)
3.自分で生きる武器を手に入れられる
自分で生きる力といってもいろいろあって、
- 仕事をとってくる力
- 仕事をこなす力
- スキル
- コミュニケーション
- やる気
- 人脈
など、自分が必要としたときに必要なものを手に入れられる環境があります。

人脈で言えば、フリーランスとしてすでに活躍されている方と知り合えたり、金谷の地域住民として「まるも」と仲の良い人たちと仲良くなれる。
人脈が広がりやすいのは本当に恵まれた環境だと思う。これができなくて苦労している人はめちゃくちゃたくさんいるし、多少コミュニケーションが不安でも受け入れてくれる下地があるからさ。
頼りになる人も多くて、分からないことや悩みを話せる相手もいる。ときには自分が誰かの助けになる。
ここはまさに、人間力を自分のペースで鍛えられる所だ。
かずのこはまるもに移住してみてどうだったのか

僕はまるもに来た初日、緊張に負けないように気を張っていました。
その結果、必要以上に自分が引きこもりであることをアピールしたり、初対面なのに妙に慣れなれしく話してたと思います。
自分のなかではだいたいが黒歴史・・・(((´◉◞౪◟◉)))
でもそんな頭おかしい僕のこともふんわり受け入れてくれました。まるもがどんな人でも受け入れられる広い懐を持っててよかったぁ。
それはさておき、僕がまるもに移住して思ったのは、自由な空間と懐が広いというのもあるけど自分で行動することの大切さを思い出させてくれるなということ。
たしかにまるもには受け入れる懐があるけど、それに頼ってばかりだと何も得られない!
常に受け身な姿勢だと、この移住はとってもとってもとってもとっても・・・つまらないだけのものになっていたと思う。
それこそ当初危惧していた、移住2日目で家に帰りたくてしょうがなくなる事態になっていたかもしれない。
そうならなかったのは、空気を読まずに話しかけに言っていたおかげ(と思いたい)
それもあってか、同じ広島で家も近いと判明した田舎フリーランス9期生の1人と会う約束をしたりもしたし( ^ω^ )

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引きこもらない引きこもり的に移住はどう?
かずのこ的には、移住で「まるも」に滞在するのは・・・
1週間までならいける!!
それ以上は、引きこもって誰とも会いたくない症状が出てしまって移住の意味がなくなってしまうこと請け合いだ。
僕にはこのくらいが本当に奇跡的にミラクル丁度良かった。
もちろん機会があればまた遊びに来たいと思う。それほど魅力的な環境でしたな。
短い間だけだったのに快く受け入れてくれた、まるもの皆さんに感謝を!
引きこもり気質なのに、軽い気持ちで体験移住に応募した自分に喝采を!
関係者のみなさまありがとうございましたー!