4/23(日)に、広島市の横川という町で開催された祭りに行ってきました。僕はその中のとあるイベントが目的で、重い腰を引きずって外出した!
そのイベントとは、「西本喜美子氏トークショー」だ!!
僕はこのイベントで、何歳になっても自分が楽しいと思ったことをする大切さ。
そしてオリジナリティ溢れる写真の撮り方を学びました。
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西本喜美子さんってどんな人?

出典:http://matomake.com/
西本喜美子さんは、アマチュアの写真家・フォトグラファーとして活躍している88歳のおばあちゃん(2017年4月現在)
独特のセンスが光る写真を大量に撮影することで一躍有名になったお方です。
中でも笑いを取っているのがこちらの写真

自分が物干し竿にかけられている様子を映した写真です。
なんとこれ、西本喜美子さんがひとりで考えて、ひとりで撮影した自撮り写真だそうで。よく見ると左手に撮影の遠隔ボタンを握ってますね。
他にも笑いをとったり、ジョークを交えたセンスある写真で、ファンを多く持っています。

と思うような写真をいっぱい撮っていますね。
どうやら、撮影から編集まで全部おひとりでされている模様。マジかよ。
他にもたくさんありますが、どれもおもしろくて完成度の高い写真となっています。

それについては、今回参加したトークショーで明らかになりました!
西本喜美子さんのトークショーの様子
トークショーは横川商店街の中にあるギャラリー「アトリエフォコ」で行われました。
内装の額縁には西本喜美子さんの写真が飾られていましたよぉぉ!
これから西本喜久子さんのトークショーだぜ pic.twitter.com/V2dHeLAK1G
— かずのこ🌞引きこもりライターブログ (@roomliveman) 2017年4月23日
会場で待っていると現れたのは、急な階段を元気に上ってきた西本喜美子さんと、息子の和民さんのおふたり。
喜美子さんは腰をカクっと曲げて、どう見てもふつうのおばあちゃんという印象でした。
どうしてあんなに面白い自撮りをしようと思ったの?
西本喜美子さんが面白い自撮りをするようになったキッカケは、息子の和民さんが運営されている「遊美塾」という写真教室でした。
塾に入ってカメラと出会ったのは72歳のときのこと。そこから塾で出される「宿題」をこなしていく中で、自分なりの写真の取り方を身につけたようなんです。
僕は質問コーナーの時間で、気になっていたことを聞きました。


そう、これこそがおもしろい写真が撮れる本質だった。
西本喜美子さんは、自分が「おもしろそう」と思ったことに正直に実行していただけなんです。
自分の頭の中に写真の完成形が思い浮かび、あとはシャッターを切るだけ。まるで心の中に浮かんだ景色を絵に描く職人のようですね。
さまざまなアイデアを絞り出して、被写体の魅力を多方面から引き出す工夫を見ることができました。
さて、多くの方はゴミ袋に入ったり車にひかれそうになったりしている喜美子さんの自撮り写真を御覧になり、ただの『面白いお婆ちゃん』だと思われていると思います。
ですが、この写真は単なる悪ふざけやウケ狙いではなく、喜美子さんが写真を習われている遊美塾の先生(息子の和民さん)からの宿題『セルフポートレート』の作品として、
『どんなふうに表現しようか。』と喜美子さんが色々と考え、試行錯誤された結果の作品なのです。『セルフポートレートは自分自身という被写体を表現することで
自分の個性を知る、非常に有効な手段』
写真を心の底から楽しんでる西本喜美子さん
喜美子さんは72歳でカメラに目覚め、撮った写真をフォトショップで編集までしています。おばあちゃんがパソコンに向かって写真のレタッチしてるなんて考えられますか?

とは言ってたけど、これはまさに「好きこそものの上手なれ」ですよね。
どんな風にレタッチしてるかというと、例えばこの写真。

この写真は映っている喜美子さんも車も止まっていて、編集でいかにもスピードをつけて並走しているかのように見せています。
喜美子さんの写真にはこの手法をはじめとして、基本的な編集でおもしろくしてしまった写真がとても多い!発想の勝利ですよ!
数多くの自撮り写真が好評を博して、ニュース番組やアドビのCMにも出演したりしてますね。高性能おばあちゃん・・・
全カメラ持ち必見!遊美塾の教え
トークショーでは、喜美子さんの話に和民さんがツッコミを入れていくという形で進んでいきました。
和民さんはトークがお好きなのか、勢いに乗ってふだん遊美塾で生徒に教えていることまでしゃべり始めた。その内容がとてもためになるものだったので、ここでシェアしようと思います。いいよね?
喜美子さんの”独特な目線”

出典:http://atelierfoco.com/
これは喜美子さんが遊美塾の宿題ではじめのころに撮った写真。これ、なんだかわかります?
そう、実はこれ玉ねぎなんですよ。
「モノの写真を撮ってきて」でこの発想は浮かばんわ~
同じ宿題を課されていても、他の生徒が景色など一般的な写真を撮るなか、喜美子さんだけがこの独特な写真を提出したんです。
これは喜美子さんだからじゃなくて、誰でも撮れるもの。要は、撮り方の選択肢を増やせばいいんだそうですよ!
「1本のチューリップを10種類撮ってください」と言われて

出典:http://kimikosan.exblog.jp/
遊美塾ではこのような宿題が出されるんだとか。


「10種類撮って」と言われたら、だいたいの人は色んな角度から撮影するらしい。でも斜めからの角度は一度撮ったら同じものになっちゃう。
そうなると10種類はなかなか撮ることができない。どうすれば10種類ものチューリップを撮れるの?
何種類もの写真を撮る。それには「ふだんしないこと」をすればクリアできるそうですよ!
ふだんしないことというのは
- シルエットにする
- 霧吹きをかける
など、被写体そのものに工夫をするということ。これだけで10種類はかたい。さらに、10種類撮れたら11種類も撮れる!この方法を覚えたら、写真の可能性は無限大なんです。

いつも同じような風景・人物の写真しか撮れないと思っている人は、「ふだんしない撮り方」を考えてみてはどうだろう?
写真をどう撮るか?ではなく「どう見せるか」

出典:http://kimikosan.exblog.jp/
和民さんは、喜美子さんの写真を見て「なんでもないものがすごく生き生きしてる!」と感じたそうです。
たとえば美しい写真を見たときって、言葉には言い表せない気持ちを持ちますよね。

って感じで。
そう思わせられるには「どう撮るか?」「どう見せるか?」に違いがあるんです。
喜美子さんは、自分がおもしろそうと思った気持ちに正直!だから、撮る前から「こんな写真を撮りたい」というビジョンが浮かんでるんです。そのビジョン通りの風景に仕上げたら、あとはカメラのボタンを押すだけ。
写真に上手下手はあっても、良い悪いはない。だから一生懸命撮った写真はどんどん人に見せていったら良いとおっしゃってました!背中押されるゥ~
喜美子さんの撮影事情&語録

出典:http://kimikosan.exblog.jp/
喜美子さんの自宅には小さなスタジオがあるそうですが、別になくても写真は撮れる!トークショー中に聞いた、写真を撮るときに参考になるかもしれない語録を書きまとめました。

⇒撮影に使う布、ビー玉、スポットライトなど、身近なもので工夫する喜美子さんらしい言葉。

⇒良い写真は特別な場所に行かなくても撮れるということですな!

⇒立体感は光と影で生まれるそうです。電球と光をさえぎる物、反射するものをうまく使い分けるといいらしいですよ~

⇒マジか!でも大事なのは「どう見せるか?」だし、それでいいよね!

⇒毎日楽しいことをしてるから元気に活動できる。これは若者も負けてはいられないことだぞ。
ちなみに喜美子さんが今ハマっているのは、写真じゃなくて皮のカバン作りなんだってさ(笑)

出典:https://insideasianet.files.wordpress.com/
やりたいことをして生きよう

喜美子さんは自分のやりたいことに正直。どれくらい正直かというと、弟さんが競輪選手として全国をまわっていたことに嫉妬して、自分も競輪選手になった過去があるくらい。元アスリート・・・(´◉◞౪◟◉)
そんな姿勢が写真にも表れているのかもね!自分のやりたいこと、興味の湧いたものに熱中すると、何歳になっても楽しく生きていける。
そんな人生の教訓まで得られたトークショーでした!

喜美子さんとのツーショット♡
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アトリエフォコ秋元です。
ピンバックありがとうございます!
とても詳しく書かれていて、嬉しいです。
写真って素晴らしい、改めて思います。
西本さまにもお送りしておきますね☆
ありがとうございます!また楽しいイベントを待ってます^^