どうも、引きこもらない引きこもりのかずのこです。
僕は引きこもらない引きこもりですが、pha(ふぁ)さんという人はニートの状態で長年ゆるりと生きている人。
引きこもりが引きこもらない生き方をしているのとはちょっと違うけど、phaさんの独特な感性と生き方は多くの「ふつうになれない人」に影響を与えていると言われます。
完全に『ひきこもらない』というタイトルに惹かれて買っただけ!
でもせっかく読んだので、いっちょ書評というものをしてみようかと思います。
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無職がなるべくお金を使わず好きなところをぶらぶらする本
これだけ書くと読む必要ある?と思われるかも知れない(笑)
でも僕はこういうなんでもないような文章を読むのは心地がいいし、いつもがんばってるときにこそ「もっとがんばれ」と書かれてあるような本は読みたくない。
どこかで空気をスッと抜きたいとき、無職のおじさんがぶらぶらしてる文章を読んでみても良いと思うんですよね。
phaさんは原稿を書いて稼いだお金がありながらも、そこまで贅沢な暮らしはできていません。
無職だからむしろ当たり前のような気がするけど、そんな環境も相まって「何をするにしてもお金をなるべく使いたくない」と考えているようです。まぁ当然だね。
もし僕のような引きこもりが「お金をなるべく使いたくない」と考えたとき、お金を全く使わなくていいように家に引きこもってずっとダラダラしてるに違いないんだよね。
外食なんてしないし、娯楽のためにゲーセンへ行くなんてもってのほかだ。交通費だってだしたくないので、徒歩圏内でしか移動できないだろう。
phaさんは「ひきこもらない」
でもphaさんはそもそも家に引きこもっていたくないという。
この本の中では、お金がなくても外をぶらぶら歩いて、色んな娯楽に立ち会っている。なるべくお金のかからないところへ行って、自分の観点で批評をして、ゲーセンへ行ったりサウナに目覚めたりする。
それはつまり、お金がないならないなりに、それなりの楽しみ方を見つけることができるということだ。
実際ゲーセンやサウナはそこまでお金のかかることじゃない。そこまで頑張らなくても、週に1回ちょこっと楽しむだけでもじゅうぶん生活の質は上がる。
サウナで安く楽しむことを自信満々に語ったり、家にいたくないからカフェインの出てこないカフェで過ごしたいと言ったり・・・街で暮らしていくうちに自分で見つけた楽しみを子どものように話している。「ひきこもらない」はそんな本だ。
ニートやひきこもりが働いていないことで抱える問題というのは二つあって、それは「お金がないこと」と「社会や他人とのつながりがないこと」だ。
どっちも深刻なんだけど、僕はどっちかというと「つながりがないこと」をなんとかするほうに興味があって、働いていなくても友達や知り合いや居場所がたくさんあればそこそこ楽しくやっていけるんじゃないかと思っている。
ひきこもりは別に部屋にこもるのが好きでひきこもっているわけじゃない。
一日中部屋から出ないのも精神的にかなりキツい。だけどそれでもひきこもっているのは、いてもいい場所が他にないからだ。
働く働かないとは別の問題として、家以外にもゆるく人に会って話したり、のんびり過ごしたりできる場所があればちょっとは楽になるだろうと思う。
引用:ひきこもらない|pha
僕はお金をまったく使わないことで逆に消耗してしまっていたのかもしれない
僕がガッツリ引きこもって無収入だった期間は、とにかく無駄なお金を使いたくなくて家から出ずに過ごしていた。
ネットは繋がっていたけど気を紛らわす程度の娯楽しか知らず、発散できるようなことなんてなかった。
お金を全く使わないと考えると、極端に思考が狭くなってしまう。
100円でも200円でも払えば変わる世界があったのに、なかなかその一歩をふみだせなかったのだ。
少しでも興味が湧いたとしても、お金がかかると感づいた瞬間とても消極的になってしまうのは、とてももったいないし、逆に「お金がかかるのか・・・」と消耗してしまう。
引きこもりだって無職だって、もっと娯楽を楽しんでもいいんだよね。
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pha「ひきこもらない」まとめ
「ふつう」の暮らしをする社会人と、引きこもりや無職との境目にあるふわふわしたポジション、そこにいるphaさんが引きこもらずにぶらぶら娯楽を求めてさまよう本だ。
社会人にとっても、引きこもりや無職にとっても、phaさんの生き方は「ふつう」じゃない。だけどそれが新鮮にも思えてくる不思議な感覚になった。
「え?そんな生き方をしてもいいの?」と気付かされることもあるかもしれない。
自分を縛る負い目から放たれたとき、phaさんのように自分に正直な生き方ができるのかもしれないね。
- お金を使いたくなくて引きこもりがちな人
- 自分の知らない娯楽を知りたい人
- ゆるい本を読みたい人
ちなみにphaさんは引きこもりじゃなくて、どっちかというと無職ってだけなので、僕が想像してたような「ひきこもらない」とは違いました。ズコー!