ストレス社会である現代、誰もがうつ状態になってしまう可能性はあります。
そのなかで、心療内科やカウンセリングといった機関は必要であり、いまも頼っている人は大勢います。
ぼくも2015年までは通院していました。
しかしその通院のなかで、「もう心療内科だけは絶対に行かねえ」と考えるようになりました。
なぜそんなことになったのか?心療内科とはどういう場所なのか?
体験談をもとに書いていきます。
「会社に行きたくない」心療内科へ通うようになった経緯
僕は会社員として働いていましたが、次第に生活リズムが崩れて仕事に行くことに対して大きなストレスを感じるようになりました。
毎日「行きたくない」と感じてしまって、心と身体が反対の方に向かって歩いている。
朝目がさめる前から不安にまみれ、なかなか起き上がれませんでした。
そしてある日とうとう仕事に行けなくなってしまったんです。
会社に行くよう指示されたのが心療内科だった
会社に相談すると、しばらく休業期間をいただくことになりました。
入社してから半年も経たずに休職したんですが、会社でも異例のことだったのでとりあえず診断書があったほうがいいということでしたね。
診断書があれば休職扱いにできるし、傷病手当を受け取れるしで一石二鳥。
そこが運命の分かれ道でしたね。
住んでいたとこには心療内科がたくさんあったので、とりあえずネットで一番評価が高くて新規が入りやすそうなクリニックを選びました。
家からも近くて評判もいい!これ以上の条件はありません。
初診は検査と軽い応答のみで、休業と傷病手当のための診断書を書いてもらっただけです。
診断名は「ADHD的傾向の睡眠リズム障害」というググってもどこにも載ってない診断でしたが・・・(のちに適応障害で統一されました)
その後は治療のために定期的に通院し、復職プログラムの経過確認と薬の受け取りをしていました。
・・・が
そのときの僕は、まさか心療内科の医者に大きなストレスを負わされることになるとは思ってもいませんでした。
会社と心療内科の医者の間で板挟みになり、ストレスを抱えた
ぼくは当時、目の前のことに精いっぱいで心に余裕がありませんでした。
休職期間だというのに心は全く休まってないし、早く復帰しなきゃ…と焦っていましたね。
そこにやってくる会社からの「いつまでに復帰できそうか聞いてくれ」という指示。
ぼくも正直気になっていました。いつまでがんばって復職プログラムをこなしていれば復帰できるのかって。
会社に指示されたことをそのまま先生に聞くと「この調子でいけば月末には戻れそう」と言ってくれました。
安心して会社にもしっかり伝えましたよ。
でも、月末が近づいてきたら「とても順調みたいなので、復職は来月を目安に見てます」と先延ばしにしてくるんです。
最初はそんなもんかと思い、医者の言葉にしたがっていました。
会社にも報告しましたよ。
だけど、復職を目の前にぶら下げられたまま先延ばしにされるのを何度も繰り返されるようになりました。
復職できると思えばぬか喜びさせられ、その度にぼくは申し訳ないと思いながら会社に報告しなきゃいけませんでした。
そのうち先延ばしにされ続けることにも、会社に報告をするのにも疲れ、板挟みになってストレスを感じるようになってしまいました。
とても心療内科とは思えない、思いやりの欠片もない医者がとても怖かった!
心療内科の医者は初診のとき以来、問診をしてくることはありませんでした。
それどころか、こちらに憂さ晴らしをするように当たってくることもあったんですよ。
たしかに当時は焦りと苛立ちのせいでまともな思考ができていませんでした。
でも本来は医者として、患者をなだめて落ち着かせるのが一般的じゃないですか。
どうして患者に対して怒りをあらわにするんでしょうか。
仮にも心療内科の医者なんだし、患者を追い詰めてなんの得があるんですかね。
逆らえないと分かってて強く出ているんでしょうか?
患者を見下しているとしか思えません。
最終的には「お前は何を言ってもダメなんだな」といったニュアンスの言葉を投げつけてきました。
ショックだよ。
医者が怖くてビクビクして何も言えなくなってしまった
自分を助けてくれる存在だと思っていた医者から見下され、ぼくはショックのあまり医者に対して萎縮するようになりました。
それからは医者に何も言えなくなり・・・

そんなことを考えるようになり、医者と目も合わせられませんでした。
それを知ってか知らずか、医者は患者であるぼくが目の前にいるというのに靴を脱いで足を放り出し、さらには途中でうたた寝をすることもありました。
完っ全に舐めくさってます。
もう最悪でした。
さんざん先延ばしにされていた復職の予定も、最後は「1年やそこらで回復するわけがない」と今までの努力と期待をひねり潰されるほどの暴言をいただきました(笑)
おかげで、この医者に任せるのはもう辞めようと決心できましたけどね。
医者が怖いあまり、薬を飲めないことを言い出せなかった
医者の言葉に期待するのをやめて、自分だけの力で復職までのステップを踏みました。
その甲斐あってギリギリ半年で職場に復職できることに。
ただひとつ自分ではどうにもならないことがありました。
薬を服用することです。
処方された薬が身体に合わず、体調を思いっきり崩したり、余計に生活リズムを狂わせてしまう副作用ばかり起きてしまうんです。
それに飲んだ後すぐに気分が悪くなるので飲みたくなかった。
それはちゃんと医者に伝えないといけないと思い、勇気を出して説明したら調合を変えてもらうことができました。
だけど、それでも副作用は続きました。
身体に合わないと伝え、調合を変えてもらうこと数回・・・
ある時なんと「飲んでたらそのうち慣れてくるから飲み続けなさい」と言われてしまいました。
職務放棄だろそれ。
でも怒りを向けられてから医者怖かったということもあり、これ以上意見を言えなくなってしまいました。
ぼくにできるのはうつむいたまま、ただ「はい」と言うことしかできませんでしたね。
それでも薬だけはどうしても飲みたくなかったので、薬を処方されても飲まず捨てていました。
薬そのものを受け取りに行かなくなっていくのですが、そのことも誰にも言えないまま時間だけが過ぎていきました。
実家に帰ることにしたから紹介状を書いてほしいとたのんだら・・・
復職がうまくいかず、3ヶ月もしないうちにまた行けなくなってしまったので、ぼくは会社をクビになりました。
自分が情けなくてどうしようもなかったのですが、同時に「もうあの医者のところに行かなくてもいいんだ」と思うようになっていきます。
そしてとうとう実家に帰ることになった頃、地元の心療内科で診断を続けようと紹介状を書いてもらうように頼みました。
医者の紹介状があれば、通う病院を変えても受け渡しがスムーズに行われるんです。
もうこの医者の顔も二度と見ないで済むぜーなんて軽い気分でいたら



おかしい、どう聞いてもただの当てつけだ。
ぼくはこれまで生きてきて一番の怒りを感じました。
「はらわたが煮え繰り返る」なんて実感できたのは初めてだ。
でももうこれで医者との関係を断ち切ることができると思ったので、「もうそれでいいです」とだけ言い残して出て行きました。
それがその医者との最後の会話でした。
心療内科はネットの評価なんてアテにならない
これが、ぼくが初めて通った心療内科での真実です。
これでもネットではかなり評判が良い心療内科だったんですよ?
「先生がとても優しくてとてもリラックスできました!」なんて書いてあるんですよ?信じられない、ぼくはその真逆の評価だぞ。
ネットの評価なんてあてになりませんね。
いまどき評価なんて金で買えるし、依存している患者に書かせることだってできるんだ。
心療内科は評価に関係なく、自分に合うかどうかで確かめなければいけないんですよ。
患者と医者の間にはラポール(信頼関係)がなければいけない!
患者と医者の間には、まず信頼関係を築くことが何よりも大切です。
骨折を治すにも医者の腕や身体の状態を相談できる医者じゃないとまともに治療はできない。
ましてや精神的なことなので、信頼関係はより慎重に築いていかないといけないはず。
しかしぼくはなぜか怒りを向けられ、恐れるあまり言うことに従うだけの”医者にとって都合のいい患者”になっていました。
当然、医者のことなんて信頼できているはずがない。
外から聞こえる医者の声は少し穏やかだったように思うんですが、ぼくの診察のときだけ明らかに声のトーンが低い。
さらに診察時間にいたっては毎回5分もかからなかったからね。
クリニック内で最短記録持ってたんじゃないかなってレベル。
当然診察中も医者はなんかイライラしていました。見ればすぐわかる。
信頼できてないならセカンドオピニオンを考えるべき
医者とそりが合わないならセカンドオピニオンを考えたほうがいいです。
セカンドオピニオンというのは、今かかっている医師(主治医)以外の医師に求める第2の意見です。
今考えるとさっさと別の病院に行っていた方が良かったのかもね。
少なくとも、診断室で敵意を向けられることはなかったはずです。
医者だって人間なんだから、合わないと思ったら悩まず変えよう!
心療内科の医者はあくまでも薬の処方や身体の検査しかしません。そういう場所なんです。
だからといって、受診するだけでストレスが溜まり、患者とまじめに向き合おうとしない医者はクソですよ。
そんなの通院してて良くなるわけがないって!
本当に病院変えるべきだったと考えています。
すべての心療内科が同じというわけじゃないけど、結局は医者だって人間なので相性というものがあるんですよ。
「この医者とはソリが合わないな」と思ったら遠慮せずにセカンドオピニオンや病院を変えることを考えよう。
一番大事なのは、自分が良くなることです。
そのためにひとつの病院に縛られる必要はありません。
心療内科よりも、身の回りの環境を変えることが一番の治療になった
自分の身の回りの環境にあるすべてが良くない方向へ行っていました。
正直もう耐えられずに死んでしまうんじゃないかというところまでいきました。
その一端を担っていたのがまさかの心療内科なんですけどね(笑)
でも運よく両親が事の深刻さに気付いてくれたんです。
会社も友達も恋人も何もかも捨てて、逃げるように実家に帰ることになったんですね。
通院して1年経っても状況はヒドくなるばかりでしたが、実家に帰ってきてからは1年と経たずに精神的にも落ち着いて少しずつ前向きになれました。
本当に心を癒せるのは、自分を脅かすものがないところだけなんです。
医者を信頼することが寛解の第一歩
信頼できる医者と出会い、お互いに協力しあっていくのが正しい患者と医者の関係です。
こっちは金を払って、向こうは技術を提供する。そんな対等の立場で「治す」という目的に向かうから病院は成り立っているんですよ。
でも、心療内科は正直そこらへん歪んでますよ。
まともな思考や判断ができない患者は見下されるし、薬を買わせて点数稼ぎしか考えてないような医者も少なからずいますからね。
患者の立場の人間は、医者に対して依存や服従なんてしたら絶対ダメです。
自分を守るために、合わない医者の元からは自分の意思で離れましょう。

医者の気持ちが分からない人にオススメの本
患者の悩みは、最適の治療に巡りあいたいということだ。
そこには、医者の言葉にすがりたい気持ちと、「ちゃんと診てくれるのだろうか?」という疑心暗鬼がいつもつきまとう。
一方、医者の側にも悩みがある。患者に寄り添いたいが時間がない、説明を理解してもらえない——。
「良くなりたいなら医師の言うとおりにしなさい!」といったパターナリズムも、「信用できない、セカンドオピニオンだ!」という行動も、どちらも医者・患者の双方を不幸にするばかりだ。
NHKの記者から医者に転身した著者が、ジャーナリストと医者の両方の目から見た医療の厳しい現実を紹介し、医者とい患者のより良い関係について考える。
自分は心療内科はいったこと無いですが、引きこもり何とかしなきゃと思って、引きこもり支援を行う団体とメールでやり取りしてました。
無職であるこちらが向こうにとっては絶対悪なので(事実そうなのでしょうけど)、やり取りのなかでとにかく働け!!という方面に奮い立たせることが趣旨の内容ばかりが送られてきました。
意見はもっともだし、自分も何とかしなきゃと思っているけれど、じゃあすぐ動けるかと言うとそれはできず、明るいかずのこさんと違い『ねくらの帝王』たる私はネガティブな返事ばかりをその人に返していました。
でも、長くやり取りを続けていくのなかで考え方は変わるかもしれないし、前向きになるかもと思っていたので、ネガティブな返事ばかりを書きながらも、期待していたのですが、
引きこもり程暇じゃないからか、引きこもり支援団体のその人からは、付き合いきれないためかいつからか音信不通になりました。
それ自体はショックでしたが、やはり相性と言うのは心療内科の医者だけでなく、引きこもり支援団体等のところでも言えるのかもしれません。
ところで、良くハローワークなんかにある就労支援等は、長く引きこもってたひとや、ニートには、精神的罵倒を浴びせてくる人が(かずのこさんが出会った残念な心療内科医みたいな連中)8割くらいいそうで信用できないのですが、かずのこさんはそういった施設?は利用されたことがありますか?
また利用されたのならそのときのこと、利用されていないのならそれらに対してどう思うか教えてもらえればありがたいです。
水野さん、コメントありがとうございます。
僕の場合はそういった就労支援を利用したことはありません。
同様に、残念な人に酷いことを言われた経験もほとんどないです。
なので何とも答えづらいですが、向こうも「ふつうに働いていない人」と関わる仕事なので、あまりよく思われなくても仕方ない部分があるんじゃないかな?と思います。
たぶん、よほどのことがない限りは利用しません(笑)
完全に舐められてると書かれてましたが、多分そうです。
精神科医は反論しなさそうな相手を選ぶのも得意でしょうから。
メンタルクリニックや心療内科に色々行きましたが個性的な医者や事務スタッフがそれなりにいました。
内心患者を見下しているからそういった対応をするんでしょうね。
患者の話を聞き過ぎて病んでしまった医者に同情はしますが、患者はお金を払っているのだから対価ぐらい払って(患者の診察ぐらいして)ほしいものです。
体が弱いので色々な科にかかったことがありますが、その中でもメンタルクリニックや心療内科ほど当たり外れの大きい科はないなと思いました。
精神医療は治療法が未確立の分野(現段階では仮説に基づく治療法のみ)なので、医師やスタッフが未熟になるのはしょうがないと半分諦めてます。
確立したら怠慢な医師がいる病院は自然と潰れるでしょうね。
A・Yさん
コメントありがとうございます!
確立しきれてない分野なのでこういうことが起こるのはどうしようもないですよね。
ただ需要だけは大量にあるから、できるだけ早く正確な治療法が見つかることを祈るばかりです。
我慢してまで通わなきゃいけない患者が減るといいなあ・・・
ひどいめにあいましたね。八王子、たけクリニックの医師も似たようなものでした。苦しんでいる人はたくさんいるのに、医者がバカだから、患者は離れていきます。いついってもガラガラでした。待ち時間一分、診察一分。薬は効いているか?じゃまた出しておく。これだけ。もう一度書かせてね。八王子、たけクリニックです。いきなり怒鳴られたことがあり、もう二度とこんなとこ来るか、と軽蔑しきりです。でも、世の中には、苦しむ患者を救いたい、寄り添いたいと心から願っている医者もいるのです。
八王子の たけクリニックも、負けないくらいクソです!!
うわぁーめちゃくちゃわかります……お辛かったでしょうね……怒りを通り越して死にたくなります……なんでこんな扱いを受けなきゃいけなくなっちゃったんだろって……ほんとにお疲れ様です